ぽると多治見 活動紹介(2022年度)


◆NPOカフェ「つらくならないための報告書作成術」を開催しました

2023年3月5日(日)13:30~15:30

 

 年度最終月である3月は市民活動団体の皆さまにとって1年間の活動報告書を作成・発表・提出される時期でもあります。担当の方にとっては、報告書の作成は一苦労という声がよく聞かれることから、ぽると多治見では、毎年3月に活動報告書を作成するにあたって大切にすべきポイントや注意点などをお伝えする講座を実施しています。

 今年は、「つらくならないための報告書作成術」と題し、ぎふNPOセンター事務局長の野尻智周氏を講師にお迎えして開催しました。講座は、まず報告書をなぜ作成するのかという基本的なお話や団体の活動を報告する上で大切なポイントに関するお話があり、続いて参加者が抱えている悩みや疑問点に答えていくディスカッションを交えたかたちで進みました。

 野尻氏からは「報告書は自分たちのための記録であるという認識を持つことが大事です。」「報告書というと年度末に大変な思いで行う作業というイメージがありますが、実は日々の活動の記録がしっかりしていれば、まとめの作業で困ることはかなり軽減されます。大切なのは日々の取り組みであり、その積み重ねです。」「担当される方は大変だと思われるかもしれませんが、出来るだけ複数年経験されるのが良いですね。報告書を作成の経験を重ねることで、活動のデータを集めるポイントが分かってくる。そうすることで自身の団体の理解度が高まり、活動が行いやすくなっていきます。」など具体例と併せ、どのように考え、取り組むと良いかということに関する様々なアドバイスがなされ、参加者はメモを取りながら聞いていました。

 講座は終始アットホームな雰囲気で行われ、参加者からは「気軽に話を聞くことができて良かった」「とても分かりやすかった」との声が寄せられました。

 ぽると多治見では、毎月第3木曜日にNPO専門相談という窓口を開設しています。もし、事業報告書で分からないことなどがありましたら、是非ご活用ください。


◆「コンパクトに伝えるプレゼン講座」を開催しました

2023年2月5日(日)13:30~15:30

 

今回の講座は、講師に㈱SMC-POWER 代表取締役社長 肥田和明氏をお迎えし、助成金や補助金を獲得する際のプレゼンテーションのコツを学びました。

まず、名前・住んでいる場所・呼んでほしいニックネームでの自己紹介からスタート。「この講座での意気込みは?」講師の問いに対し、「人前で話す事が苦手」「伝え方が難しい」など皆さんの苦手意識と、「わかりやすく伝える方法を知りたい!」などの意気込みも多く聞かれました。

「プレゼンは、むずかしくない! 」「伝えるには、大きな声で言葉を発する」「相手を見て、目を見開くなど、表情が伝わるようにする」のようにプレゼンを成功させるための5つの心構えと、うまく話すコツ・ポイントなど基礎知識を教えていただきました。

続いて実践ワーク、1人3分間のプレゼン発表です。

今回の発表の題目は、「自分」について。

知ってほしいこと、大切にしていること、伝えたいこと…

皆さん、頭を抱えながらも講師のアドバイスを思い出し、指定の時間内には完成しました。周りに目を向け、明るく堂々とわかりやすく発表する姿、発表を真剣に聞く姿とも素晴らしかったです。

肥田さんの流れるようなスマートな進行と充実した内容により、各々が短時間で見違えるほど魅力的なプレゼンに仕上げることができました。

一人ひとりに向けられた講師からのアドバイスは、きっと今後の自信に繋がることでしょう。



◆「市民活動団体交流会 ~わ・笑・輪でいきましょう!~」を開催しました

2023年1月29日(日) 13:30~15:30

 

市民活動に関わる皆さんが集う、年に一度の交流会を今回は二部制で開催しました。

第一部では「あべべ食堂」の取り組みについて、多治見市内を中心に子ども食堂を行っている「あべべ食堂」代表の小島氏を講師に迎えお話を伺いました。講師は東日本大震災やマザーハウス等ボランティアの経験より、現在子どもの貧困対策に取り組んでみえます。一方、『人の為に尽くす事で自分自身が気持ちよくなっている』とご自身の存在意義も感じていると話されました。

第二部では、2つのグループに分かれ輪になって、『つながる要素はないか?』をテーマに話をし、情報交換をしました。1団体2分という時間制限の中、「普段こんな活動をしています。」「コロナ禍で困ったけれど、こういうことを考えました。」「これからこのような活動をしていきたい!」と、思いの丈を発表されました。様々な分野で活動されてる方の話は大変興味深く、発表後も「質問いいですか?」と話が尽きませんでした。

どこかで"つながる"ことができるのかも!今回の交流会がそのきっかけになれば幸いです。笑いあり、和やかなムードの2時間でした。まだまだ時間があれば、きっとあらたな輪が広がったことでしょう。

ぽると多治見のホームページに様々な活動団体の紹介を載せています。新たなつながりやヒントを探してみませんか?ぜひご覧ください。



◆「NPO会計の決算」講座を開催しました

2022年12月8日(日)14:00~16:00

 

NPO会計に詳しい田島宏美税理士を講師にお招きしました。

今回の講座では、1.会計の目的 2.日々の記帳方法 3.日々の現預金、証憑書の管理について細かい説明がありました。

NPO法人の計算書類としての活動計算書、貸借対照表、財産目録とは?何から始めたらいいのか?表の数字の合わせ方?などの疑問を、講師が聞き取りやすい滑らかな口調で話されたので、とても分かりやすく伝わりました。

決算で分ける必要のある費目は、日々の記帳で分けておく。こまめに行うことがポイント!そして、決算につなぐということを学びました。

参加者は少数ではありましたが、質問も交えながら落ち着いた雰囲気の中で充実した時間となりました。

 



◆「ボランティアはじめの一歩講座 ~むかしの脱穀機を使ってみよう!~」を開催しました

2022年10月30日(日)13:30~15:00

 

ぽると多治見では、ボランティアをはじめるキッカケづくりに「ボランティアはじめの一歩講座」を行っており、今回は「NPO法人思いやりの糸」の活動の一つ、お米づくりの脱穀に挑戦しました。

講師に「NPO法人 思いやりの糸」理事長 廣瀬豊さんをお迎えし、多治見市生田町の田畑を会場に開催しました。

当日はお天気に恵まれ、農作業体験日和になりました!

黄金色に実った稲を刈り取る作業から開始です。

 

①稲刈り

②刈った稲を藁で束ねる

③はざにかけて自然乾燥

④稲からもみを取る(脱穀)

⑤もみがらを取る(唐箕)

⑥収穫した玄米


講師は手づくりに敢えてこだわることで、農業の大切さを伝えていくことも活動のひとつにされています。参加者は昔の道具に触れ、その当時の人たちの働きっぷりに感心していました。自分で刈り取った稲からいくつかの工程を経て手にしたお米に、一粒一粒の大切さを実感されたのではないでしょうか?そんな皆さん、とても生き生きとした表情で参加してくださいました。

活動の先に誰かの笑顔がある、そんな体験をあなたもしてみませんか?


◆手に取ってもらえる!  チラシデザイン講座を開催しました

2022年9月8日(木)・22日(木) 2回 10:00~12:00

 

ボランティアや市民活動を行っている団体の方を対象に、活動をより多くの方に知ってもらうチラシづくりのノウハウを学んでもらおうと、講師に市内でポスターデザインをはじめ、HP等の製作を行っている(株)SMC-POWER代表取締役社長 肥田和明氏を迎えてのチラシデザイン講座を開催しました。

始めに肥田さんがとてもユーモアのある話を交えての自己紹介を行うと、空気が一瞬にして和み、楽しい雰囲気に包まれました。

 

全2回で行った講座第1回目では、『チラシデザイン講座の11のポイント』の説明を受けて、写真・イラスト・マジックや色鉛筆などを使って「テイクアウトのチラシ」を、各自で作成し発表しました。

各々が、楽しみながら短時間で集中してできたチラシは、それぞれの思いがこもっていて、肥田さんのコメントも面白く、楽しい発表の場となりました。

第2回目では、過去に作ったチラシ、作成中のチラシまたは、好きなチラシなどを持参して、そのチラシのデザイン発表を中心に行いました。肥田さんからは、思い入れのあるチラシを使っての一人ひとりの発表にとてもわかりやすく的確なアドバイスがありました。

また、肥田さんからは、チラシを作る時には、色の配色、余白は大事であり、遠くから見た時、何が伝えたいか? 近づくにつれてだんだん見たくなるような、動きをもたせたり、写真はリアルなものを使う、興味をそそるものを使う、なんとなく楽しそうだなと思わせるようなものを使うと良い、などなど、…プロならではポイントを細かく丁寧にとてもわかりやすく伝えていただきました。

皆さんにとって今後のスキルアップにつながる充実した講座となりました。 


◆多治見市三の倉市民の里地球村にて【防災フェスタ】を開催しました

2022年9月11日(日)11:00~15:00

 

ぽると多治見では、防災をテーマにした活動を継続して行っています。今年度は、多治見市内外で活動する防災グループとつながりを作り、防災への関心を高めたいと考え、防災フェスタを開催しました。

今回は『多治見市企画防災課』はじめ、『多治見市社会福祉協議会』『多治見市くらし人権課』『多治見市女性防火クラブ』『ねもと地域力防災グループ』『災害ボランティア愛・知・人』『みずなみ防災会』『ボードゲームフェスタまいたーん!』』の協力を得て、各団体のブースにおいて実演、体験が行われました。

 

防災食を作って梅干しの塩がきいた温かいご飯をおいしく食べている家族、土のうやトイレに関心を持って体験している方、温かい非常食の試食で「おいしいね、もしもの時にこんなご飯は有難いね。」と、感想を述べる方、集中してボードゲームを楽しむ子どもたちと大人、「ホットドッグおいしいよー!!」と、宣伝してくれた子、乾電池で火を確保することに挑戦していた方、などなど。

いろいろなブースでそれぞれが、災害に対する備えを学ぶことができたと思います。

多数の参加者もあり、これを機にさらに防災について意識を高めて頂ければ幸いです。

これまでの各市民活動団体とのつながりが、今回のフェスタによって団体同士の横のつながりがさらに深まっていけることを願っています。

ご協力下さったすべての皆様に心より感謝申し上げます。

 


◆NPOカフェ

「写真で皆さんの活動紹介!つながる出会いの交流会」を開催しました

2022年8月21日(日)13:30~15:30

 

今回の交流会では、昨年度の講座アンケートの声で開催してほしい活動の第1位であったことから、参加される団体・個人の方の日頃の活動内容をより分かりやすくするため写真を準備してもらうという要素を新たに加えて実施しました。実際、皆さんが用意した写真を、Webカメラを用いてスクリーンに映しながらの活動紹介は言葉だけの説明よりも大変分かりやすく、伝わりやすいと感じました。

また、これまでの交流会と異なり、各団体の取り組みを細かい部分まで理解することが出来ただけでなく、「つながる」要素となるキーワード(今回の交流会では「音楽への取り組み」についてのお話)が各団体から出てくるなど、まさに参加された団体の活動が発展していきそうな予感を感じさせる交流会となりました。

ぽると多治見では、1月にも市民活動同士の交流会を開催します。交流会では参加したグループがより多くの団体とつながるキッカケとなる活動にしたいと思っています。皆さまのご参加をお待ちしています。


◆「かたり部に聞く戦争の話」その2「ヒロシマ原爆の話」を開催しました

2022年8月6日(土)13:30~15:00

 

かたり部は、『岐阜県原爆被爆者の会』代表の梅岡昭生さんをお招きしました。

梅岡さんは、1929年10月3日お生まれで、今年93歳を迎えられます。

ちょうど77年前の今日、15歳の時、ヒロシマにて爆心地に近い場所で被爆されました。

爆風によるガラス片が27ヶ所も背中、首に刺さり、その傷の手当の様子、その時の梅岡さんの叫び、痛くつらい思いや、また、焼け跡で友人、知人などの死体を運んだり、埋葬などの行動は、その様子が生々しく伝わり、胸が熱くなりました。

まさに想像を絶するほどの状況だったことがうかがわれ、戦争の悲惨さをあらためて痛感しました。と同時に、現在の梅岡さんにみなぎる活力を覚えました。

核兵器廃絶、二度と起こしてはいけない戦争を強く訴える、梅岡さんの意思と併せて、このお話を少しでも多くの方々に私たちは、語り継いでいかなければならないと思いました。



◆かたり部に聞く戦争の話 その1「子どもが伝える多治見空襲」を開催しました

2022年7月9日(土)13:30~15:30

 

かたり部は「多治見空襲を語り継ぐ会」代表の鬼頭佳嗣さん。一昨年他界された故吉田紀光さんの遺志を継がれ、昨年より多治見空襲の史実を後世に伝えていこう、と活動を続けていらっしゃいます。今年は、中学1年生の加藤貴瑚さんと小学4年生の加藤眞裕さん姉弟がかたり部として参加してくれるという嬉しいサプライズありの講演会となりました。


最初に、鬼頭さんより多治見空襲の体験者から聞き取りをされたお話や、実際の空襲の動画も紹介されました。そのお話は聞いていることが苦しくなるような悲惨な惨状でした。お話のなかで鬼頭さんは「戦争は遠い町で起きていたことではなく、自分が暮らす町で起きたことだ」と強く訴えられました。


加藤貴瑚さんは「多治見空襲における戦闘機の攻撃順序」、加藤眞裕さんは「日本全体からみた多治見空襲の位置付け」を発表してくださいました。インターネットに頼るのではなく、フィールドワークを大切にし、実際の石碑などを見て調べた内容は、鬼頭さんはじめ参加者も大いに感心させられました。また、若者ならではの視点で感じた発表を聴いて、戦争の残酷さや命の尊さを思い知らされました。多治見空襲を風化させたくない思いを若い世代が受け継ぎ、過去の事や他人事としないで丁寧に調べ、発表する姿に参加者は胸を熱くしました。改めて平和について考えるきっかけになったのではないでしょうか?


8月6日(土)13:30~15:00 かたり部に聞く戦争の話 その2 「ヒロシマ原爆の話」を開催します。尊い命を奪う悲惨な戦争に対して警鐘を鳴らし、平和への思いを命ある限りかたり続ける生き証人である岐阜県原爆被爆者の会顧問 梅岡昭生さんを講師にお迎えします。皆さまの参加をお待ちしております。


◆NPOカフェ「タイプ別コミュニケーションの取り方セミナー」を開催しました

2022年6月19日(日)13:30~15:30

 

コミュニケーションの取り方について考えたことはありませんか?ぽると多治見では、市民活動を進めるうえでコミュニケーションは必要不可欠という視点から実施したのが本講座です。

とうしん地域活力研究所 隈元智子氏を講師に迎え、コミュニケーションにかかせない「きく」「話す」ことを体験を通して学びました。講師が参加者に問いかけながら会場を回る講演は、一体感があり、笑いに溢れていました。

グループや隣同士で行うワークを通して、皆さんの仲も徐々に打ち解けていきました。

次はご自身のタイプ診断です。人は大きく分けて促進型、分析型、協働型、指示型の4タイプに分かれるとのこと。判定シートの項目に沿って自分がどのような人間かを答えていくと、自分のタイプが判明します。その結果を見て、参加者からは「なるほど、やっぱりか」「えっ、意外」など様々な声が聞かれ、ここでも大いに盛り上がりました。講師の隈元さんからは「相手のタイプを知り、それぞれのタイプに合わせた話し方や聞き方をすると、コミュニケーションがスムーズになります」との話がありました。タイプ別にコミュニケーションを変えるという話は参加者の皆さんにとっては新鮮のようで、「帰ったら自分の周りの人がどんなタイプなのか、この診断をやってもらおう」という声も聞かれました。

今回の講座で得た知識をぜひ明日から実践し、想いを伝え、活動が広がっていくことをスタッフ一同願っています。

ぽると多治見では、これからも皆さんの市民活動のお役に立てる講座を企画していきます。



 ◆NPOカフェ「クラウドファンディングにチャレンジしてみよう!」を開催しました

2022年5月29日(日)13:30~15:30

 

NPOカフェ「クラウドファンディングにチャレンジしてみよう!」に、ぎふNPOセンター事務局長 野尻智周さんをお迎えして開催しました。新型コロナの影響で延長されましたが、待ち望んでみえた方が大勢いらっしゃいました。ソーシャルディスタンスを保ちながらも定員に対して満席となり、クラウドファンディングの関心の高さがうかがえました。

 

まずは自己紹介から。参加者は各々の活動や「活動を広げるために」「資金不足なので資金調達したい」などクラウドファンディングについての思いを熱心に語ってくださいました。

次に野尻さんからクラウドファンディングについて、スライドを使い具体例を挙げながら説明とアドバイスを。最近の傾向やテクニック、メリット、立ち上げからのコツ、サイトの見方などポイントを盛りだくさん教えていただきました。きっと誰かが応援してくれるだろう?という考えから、自分でやる!イメージで相手に伝えていかないと応援してもらえない。そのためには、やりたい事を膨らませて伝えるストーリー作りが非常に大切だと教えていただきました。

参加者からは「クラウドファンディングを行う前の心構えや準備の大切さがよく分かりました」「クラウドファンディングを含め、これからの活動を進める上でのヒントをたくさんもらうことができた」など参加してよかったという声が多数寄せられました。

 

また今回のNPOカフェを通じて、同じ志で活動される参加者同士が、すきま時間に交流される場面が多くありました。次回、6月19日にNPOカフェ「タイプ別コミュニケーションの取り方セミナー」を開催しますので、ぜひ参加して市民活動をスムーズに行うためのコミュニケーションスキルを身につけてみませんか?



◆NPOカフェ

「これで安心!まよわない決算書作り」

を開催しました

2022年4月21日(日)10:00~12:00 

 

今年度初めてのNPOカフェは、決算書作りについてのお話でした。

締め切りに追われがちな決算書作りですが、講師のぎふNPOセンター事務局長 野尻智周さんによると、提出書類の活動計算書は団体の活動状況を読み取るものだそうです。どのような活動をしてきたか振り返ることができます。

収支決算書では、団体のお金の流れを把握することができます。本当にやりたいことができているのか?を確認する判断材料にもなり軌道修正にも繋がっていきます。直前に慌てないよう日頃から備えること、NPO会計ソフトの利用やどうしても負担になる場合は専門家に任せる選択もありとのことでした。

今回、NPO法人の開示されている情報をネットで閲覧しながら、会計担当者へのアドバイスもありました。

決算書がNPO活動の意義を考えるよい機会となりますように携わる皆さんとの共有で発展的な活動に繋がることを願っています。

  


これまでの活動紹介はこちら